たびたびお客さんから質問を受けるんですが、
ガソリン税に消費税がかかっているのはなぜか?
軽油税には消費税がかからないのはなぜか?
これはおっしゃる通りでして…
軽油の場合は、
(軽油原価×消費税率)+軽油税
ガソリンの場合は、
(ガソリン原価+ガソリン税)×消費税率
となっています。
つまりガソリンの場合は、
ガソリン税にも消費税がかかっている
いわゆる二重課税(Tax on Tax)になってます。
お酒にかかる酒税やたばこにかかるたばこ税も同じく二重課税。
このガソリンと軽油の違いはというと・・
ガソリン税の納税義務者はメーカー
ガソリン税は「ガソリン製造時のコスト」として原価に組み込まれるもの。
つまり「ガソリン税を含む商品」に対して消費税がかかる。
それに対して、軽油は
軽油税の納税義務者は消費者
軽油が販売された時点で軽油税が課されるので、軽油税自体には消費税を課することはない。
なので、軽油税はお客様から預かった軽油税分を毎月当店(末端のガソリンスタンド)が地方自治体(うちの場合は島根県)に納めに行ってます。
ガソリン税は、上記のような性質の税金ですので、元売(メーカー)さんが国に対して納めていると思います。当店の仕入価格はすでにガソリン税が含まれた価格ですので。
…と、まあ納得できるようなできないような。
結局お金の出所は「消費者」さんですからね。
ガソリン税(53.8円/L)がもう少し抑えられれば我慢できるんですけど…。
ちなみに現在の53.8円は「暫定措置」です。本来は28.7円。
この措置は今年度(H19年度)いっぱいで期限切れです。
租税特措法改正案が今年度中に通らなかったら、
来年4/1からはガソリン半額。
ただし流通は混乱、道路財源も大幅減。
改正案に民主党は反対の構えを見せてますので、「租税特措法改正案」大きな焦点の一つになりそうです。
追記:なんと書いた通りの事態になりました(;・∀・)
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