簸川郡斐川町にある、安産の神様として有名な「御井神社(みいじんじゃ)」
先日、お礼参りに行ってきました。
「安産守護 御井神社」
御井神社は、大国主大神の第一子”木俣大神”を主神とする総本社。全国に4つの末社があります。
建久2年(1191)当時の神職稲田彦太郎が源頼朝の命によって上直江八幡宮に転住するまでは、大社型の豪壮な社殿がそびえていたらしいですが、戦禍で社宝・古文書等はことごとく焼失しました。
なぜ御井神社が安産の神また水神の祖といわれるのか、それは記紀に記されている次のような故事によります。
安産 御井神社 由緒概略
御井神社は、古事記および風土記など日本最古の史書十三の文献に記された由緒ある神社である。そもそも当社が安産の神また水の神の租であるという謂われは、記紀に記された次の故事による。
大国主大神は因幡の白兎の神話の時むこうで八上姫という心姿の美しい女神を愛され、姫はやがてみごもられた。
臨月となられた八上姫は背の君に会いに出雲大社へ行かれたが、正妻須世理姫の立場を慮り、会わずに引き返された。
そして神奈火山の麓直江の里まで帰られた時産気づきやがて玉のような御子を挙げられた。そこで三つの井戸(生井、福井、綱長井)を順次掘り御子を産湯させてから木の俣に預け、母神のみ因幡へ帰られた。
これより御子を木俣神または御井神と申し上げ、安産と水の守護神として全国からの信仰を集めている。
木の俣の 三井の産湯のみずなれば
祈らん人を 守る神垣 (神詔)
社頭
3つの井戸で三井(みい)神社
3つの井戸(生井、福井、綱長井)が神社の近くにあります。
生井(いくい)
福井(さくい)
綱長井(つながい)
この3つの井戸は、5月5日の「子供祭り」の際に年に一度あけられ、御神水を積んだおみこしを子供たちがかついでねり歩きます。神水を湯だてし、参拝者も1年に1度井戸の水をくむことができるそうです。
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