暫定税率問題

期限切れまであと4日に迫った「暫定税率問題」
いまだに情報が錯綜して先の見えない状態ですが、今現在の状況を。
期限切れになった場合の話です。
■軽油について
まず軽油ですが、これは確実に4/1から17.1円下がります。
 軽油税 32.1円/L → 15.0円/L
軽油は蔵出し税ではないので、ガソリンスタンドで売るときに課税されます。
(税金がかかってない状態で仕入れる)
ですので、在庫も含めて即日値下げになります。
 
■ガソリンについて
問題はガソリンです。
報道では「4/1から下げるかどうかはガソリンスタンド次第」
みたいになってますが、ここ山陰ではちょっと話が違います。
理由は、近くに製油所がないから。
わが国の製油所(2006年4月現在) 注:pdf
山陰のGSは、ほとんどが「境港の油槽所」からガソリンを仕入れてます。
「油槽所」とは、製油所で生産されたガソリンなどを一時的に貯蔵し、タンクローリーに積み込む設備を持つ施設。
ガソリンは蔵出し税なので、4/1以降に製油所から出たガソリンについては減税されますが、油槽所にある在庫のガソリンは減税されません。
しかも20日分!くらいの在庫があるそうです。
この油槽所の在庫分のガソリン税がどうなるか、が一番の問題。
メーカーさんor国が、この油槽所の在庫にかかる暫定税率分を負担されれば、
どこのガソリンスタンドも「自分のタンクの在庫にかかっている暫定税率分だけ」
が損失分になるので、すぐに値下げできるでしょう。
もし負担されないのであれば、油槽所から仕入れている限り値下げは厳しいので、
値下げまで半月くらいかかってしまうかも。
しかも、メーカーさんごとに方針が割れている?
 
…といった状況です。
うちもいまだにどうなるか未定…。
さらに4/1からの仕入れにも制限が出ていますし、パニックは必至です。

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コメント

全4件
  1. リキ より:

    山陰地方はそういう特別な事情があるのですねえ。
    知らないと全国一緒だと思うわけだし、ガソリンスタンドさんは頭が痛いところですなあ。
    それにしても政治はどうなってるのやら?

  2. えいじ より:

    車を利用する身としては、値下げはありがたいのですが、
    今建設中の松江第5大橋。
    道路特定財源のはずですから、建設ストップ?
    関係する業者の悲鳴が聞こえてきそうです。
    地方切捨ては自民党の十八番なのに、民主党も地方切捨ての方針?

  3. 某協力会社員 より:

    消費者の立場からすると、この所値上げの一途だったガソリン価格が一気に値下げで非常にありがたいのですが、諸々の状況を考えると手放しでは喜んでいられません。
    私的意見ですが、民主党はこの所自民党の意見にことごとく反対している様に見えて仕方がありません。
    今回の暫定税率にしても、日銀総裁不在にしても・・・
    参議院の過半数をゲットして嬉しくて仕方ないのも理解出来ますが、今のままでは必ずしも国民の支持が得られるとは思いません。

  4. TKC より:

    ガソリンスタンドとしても、税金が下がるのは嬉しいんですけど、この混乱には参ってます。
    在庫とニラメッコ。
    >えいじさん
    コメントありがとうございます。
    松江第5大橋や新直轄方式の松江尾道線など、これからどうなるかわかりませんね。個人的には、第5大橋は完成するとかなり便利なので、なんとか作ってもらいたいです。

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