「東北大震災」の影響による燃料の供給不足。
被災地でのガソリン・軽油・灯油・A重油の不足は深刻で、
さらに関東でも休業したり販売量制限するGSが相次いでいます。
そこで、あまり報道されていない「製油所の稼働状況」を。
●製油所の稼働状況
14日現在、12基・日量1,512,500バレルが停止中。
日本の現有処理能力は27製油所・日量4,516,424バレルですので、
33.5%が停止中
ということになります。実に3分の1。
■JX系
停止中なのは…
仙台製油所(日量145,000バレル)
鹿島製油所(日量189,000バレル)
根岸製油所(日量270,000バレル)
根岸は在庫の出荷は再開してますが、装置は依然停止中。
仙台は本日14:30に鎮火しましたが、再開の見込みはたたず。
鹿島も茨城県ですので、見込みはたたず。
また、大阪製油所(日量115,000バレル)はちょうど11日から定期修理中。
定修に伴う停止期間は4月13日までを予定。これは痛い。
■コスモ石油
千葉製油所(日量220,000バレル)は火災の影響で、
稼動はもとより出荷も停止したまま。
■東燃ゼネ石(EM)系
川崎工場(日量335,000バレル)
極東石油・千葉製油所(日量175,000バレル)
どちらも11日の地震で緊急停止した後、再開に向け点検作業中。
出光と昭和シェル系は全ての製油所が稼働中だそうです。
主要精製各社は緊急増産に踏み切る見通しとのことですので、
増産が開始され、さらに東燃と根岸が再開すれば、
多少は供給不足が解消されるかもしれません。
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