米国立科学財団(NSF)によれば、2つの研究チームが、
「“砂糖”の燃料への転換」
に成功したそうです。
>nsf.gov – US National Science Foundation (NSF)
1組はVirent Energy Systemsとウィスコンシン大学マディソン校の共同研究チーム、もう1組はDumesic laboratory。
両者とも砂糖と糖質を、ガソリン・ディーゼル・ジェット燃料などへと精製することに成功したそうです。
植物由来の砂糖と糖質のスラリー(粉末状の固体と液体の混合物)を一連の触媒に通すと、炭素を含んだ有機分子が構成要素に分解され、石油から抽出されるものと同じ化合物を再形成する…
という原理。このへんはさっぱりわかりません(笑)
ですが、“砂糖から”ということは、サトウキビやテンサイが原料。
一般的にはサトウキビやテンサイといった製糖原料は、バイオエタノールの原料として穀物よりもエネルギー効率がいいことで知られています。
ということは、同じ製糖植物からエタノールを取るか石油を取るか?
収率がどれくらいかわかりませんが、「植物から石油」が出来たらカーボンニュートラルだし、インフラそのままでいいし、うちとしては助かるなぁ。
コメント
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そーですか。代替燃料として、まだ糖質を研究しているのなら、無駄に捨てている成分の有効利用だと思いますが、どちらにしても食材から代用するのは、エネルギーじゃない方がいいですね。
最終的には電気をエネルギー利用するのが一番良さそうですから、太陽光とか、Oh分子の変換技術が主力にならないと、60億人からドンドン増えている地球上の人間、他生物の食料に苦労すると思いますがね。
しかも、肉類は植物をそのまま栄養素とするのに比べて5倍も必要と言われていますから、そういった食文化の変化が地球規模で行われないと、温暖化以上にきつくなってくるでしょうね。 -
代替燃料と開発費
E3なんてよー分からんけど、地球温暖化の防止には役立つんでしょ。
エタノールも大したもん。酒の変形を開発すれば、世の中に貢献できるんだから、ドンドン… -
こんばんは。コメントありがとうございます。
バイオエタノールでも脚光を浴びた「スイッチグラス(丈の高い多年草)」が、この技術でも注目されているようです。砂漠の緑化に利用されるような植物なので、わずかな肥料と灌水で育ち、食料とも競合しない…と。
もちろん最終的には太陽光などを主力に持っていかないとダメでしょうけど、ノーベル賞もんの発明が2回くらい必要ですね(笑)
しばらくはいろいろな手法が混在しそうです。 -
真面目に書かれているブログで好感持てますねぇ。
バイオエタノールはとにかく植物系のネタが必要なのは間違い有りません。
・・ということは、リグニンの分解が出来ないと、発酵が困難になるわけです。
真庭市のプラントでもそれを硫酸を使ってやっているんですが、今度は後で酸を抜かないと発酵できない。
よーするに、バイオ技術は手間をかけたらコストも上がる。アルコールのために栽培などの面倒もかけれない。ゴミになっているものからじゃないと不可能な訳です。
私らはそのリグニン分解を水だけで行う方法を開発中です。それによって廃材の処理だって大幅コストダウンが可能なはず。 -
開発中!?プロの方相手に失礼しました(;´∀`)
倉ヒロさんいろいろやられてるんですねぇ。
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